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脊柱管狭窄症について

脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、神経の背中側にある黄色靱帯が分厚くなったり、椎体と椎体の間にある椎間板が突出してヘルニアとなったり、あるいは骨そのものが変形突出したりすることで脊柱管が狭くなった状態を指します。脊柱管が狭窄すると中を走る神経が圧迫されます。

脊柱管(せきちゅうかん)とは、椎骨が連なってできたトンネル状の管のことを言います。管の中には脳から続く脊髄神経が収まっており、脳脊髄液で満たされています。脊髄神経は腰椎部では馬尾神経(ばびしんけい)や神経根(しんけいこん)という脊髄から左右に枝分かれする細い神経からなっています。

これらの変化は基本的に加齢によるものですので、ご高齢の方に多く見られます。しかし、狭窄があるすべての人に症状が出るわけではありません。

脊柱管狭窄症の根本原因は?

脊柱管狭窄症の原因は1つではありません。まず、先天的な原因と後天的な原因に分けられます。

先天的なものは比較的稀ですが、生まれた時から背骨の隙間が狭い場合や、成長してもその幅が広くならない場合があります。

後天的な原因は、加齢や肥満、腰を使う作業の繰り返しにより背骨に負担がかかり、その中を通っている靱帯(黄色靱帯)が太くなり、神経を圧迫してしまいます。他にも骨粗鬆症から起こる圧迫骨折や、側弯症などで背骨が変形することにより神経が圧迫されて症状が発生する場合もあります。脊柱管狭窄症で悩まれている方のほとんどはこちらの後天的な原因に該当します。

こんなお悩みはありませんか?

カルテイラスト

以下のお悩みや症状はございませんか?
それ「脊柱管狭窄症」かもしれませんよ

姿勢が悪いと言われたり自覚している

身体が硬い自覚がある

筋力低下・脱力感

殿部から下肢にかけてのシビレ
(振り向いて物を取るときなど)

レントゲン検査やMRI検査などで「骨には異常なし」と言われたが身体はツラい

片足を5cm程あげて、片足立ちが5秒以上できない

数分歩くと腰・お尻が痛くて歩けないが、少し前かがみになると和らぐ

この中で2つ当てはまると要注意。3つ以上で危険。7番目が当てはまることがあれば即治療です。

ツラいまま放置してしまうと症状が悪化して最悪の場合は寝たきりにまで繋がってしまうので、早期発見・早期治療が鍵となります。不安な点がありましたら当院スタッフまでご相談ください。

脊柱管狭窄症 に対する当院の考え

脊柱管狭窄症イラスト

脊柱管狭窄症に対する当院での考えでは、予防や軽減が期待できると考えています。

予防の面からお伝えすると、1つは「姿勢を良くする」ことです。姿勢が正しくない状態だと、背骨周りの筋肉に均等に圧がかからず、血管や神経が圧迫されて疲労が溜まり硬くなります。その硬くなった筋肉を無理やり動かすことで、止まっている骨がズレてしまい、脊柱管の空洞が狭くなって症状が出てしまうのです。したがって、「姿勢を良くする」ことは予防において大切な方法の1つです。

軽減の面では「鍼や電気施術器(EMS)」です。どちらも痛みの症状に対して効果が期待できる施術です。細かく分けると「鍼」は慢性痛によく効くため、長期間症状に悩まされている方に適しています。「電気施術器(EMS)」は急性痛によく効くため、急に痛みが出たり、強い痛みの場合に適しています。

これらの長所を活かした当院の「ピコリナ」という電気鍼もございますので、お悩みの方はご相談ください。

脊柱管狭窄症 はなぜ起こるのか?

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脊柱管狭窄症はなぜ起こるのか?

主な原因としては、退行変性があります。退行変性とは、新陳代謝などの低下によって身体の細胞や組織の回復機能が落ちることで、いわゆる老化現象を指します。例えば、椎間板という骨と骨の間のクッションが潰れます。潰れた椎間板はヘルニアのようにはみ出して脊柱管を圧迫させます。このような経路を辿り、脊柱管の中にある神経が刺激を受けることで、足や腰、腕に痛みや痺れの症状が起こります。

例外としては、側弯などのアライメント(骨の並び)の異常不良や圧迫骨折が挙げられます。これらを予防するためには、日頃から姿勢の意識や筋肉をつけて骨や椎間板に負担のかかりにくい身体づくりが最重要となっています。

脊柱管狭窄症 を放っておくとどうなるのか?

腰痛イメージ

脊柱管狭窄を放置すると、さまざまな障害が発生します。

大きく2つあり、1つ目は神経痛です。圧迫刺激を受けた神経の領域に痺れの痛みが現れます。圧迫の仕方によって片側だったり両側だったりします。

2つ目は跛行(びっこ)です。この症状は腰の脊柱管狭窄では特徴的なものです。歩くと5〜10分ほどで痛くて歩けなくなります。ですが、椅子などに座ると症状は劇的に緩和し歩けるようになります。これを間欠性跛行と言います。座ると症状緩和するのは脊柱管が前屈みになると広がり神経が圧迫されないためです。

歩くよりも自転車や買い物のカートにつかまると沢山歩けている方は一度、整形外科や接骨院にて施術していくことをおすすめします。

脊柱管狭窄症 に効果的な当院の施術メニューは?

施術と院のイメージ

脊柱管狭窄症に効果が期待できる当院の施術メニューご紹介します。

【骨格矯正】
脊柱管狭窄症は背骨の中で神経を圧迫してしまっていることにより症状が出てしまうので、1つ目は歪んで圧迫している骨格を正す「骨格矯正」が効果が期待できます。骨格を正すことにより神経の圧迫を防ぐことができます。

【猫背改善】
2つ目は「猫背改善」です。猫背改善は骨格矯正とは違い、猫背の原因となっている筋肉に対してアプローチする筋肉の矯正です。筋肉が硬くなることにより歪みを強め脊柱管の中の神経を圧迫してしまうため、原因となる筋肉を伸ばすことにより根本の脊柱管に対して負担を減らすことが期待できます。

その施術を受けるとどう楽になるの?

紹介イメージ

【骨格矯正】
骨格矯正を受けると骨格の歪みが本来の正しい位置に戻るため、身体への負担が軽減します。脊柱管狭窄症の場合ですと背骨の中の神経を圧迫してしまうことにより症状が出てしまうので、その部分が正しい位置に戻り歪みが無くなることによって背骨の中の神経が圧迫されることが無くなり、症状の軽減が期待できます。

【猫背改善】
猫背改善を受けると、猫背の原因と言われる筋肉に対してストレッチを加え筋肉の歪みを改善できます。筋肉は骨に付いているので、筋肉が硬くなってしまうと骨を引っ張り、骨格の歪みが出てしまい、背骨の中の神経の圧迫を強めてしまいます。なので、その筋肉にアプローチできる猫背改善でも症状の軽減に繋がります。

脊柱管狭窄症 を軽減するために必要な施術頻度は?

脊柱管狭窄症の症状を軽減させるためには、最初の症状が強く出ている間は最低でも週1回以上、週3回ほどが理想の来院頻度です。なるべくたくさんご来院いただくことをおすすめします。

また、ある程度日常生活に影響が出なくなってからは週に1回、その後は症状の変化を追いながら施術の間隔を調節していきます。そして、症状が出なくなった後も再発予防のために月に数回のペースでご来院していただくこともおすすめしています。